参加しての感想 Aさん

  
集談会に続けて参加して何か変わりましたか? 
            
私は、対人恐怖で、特に視線恐怖を患っています。

昔から外で遊ぶより、家で遊ぶ方が好きな子供で、もともと積極的に人と関わりを持とうという気持ちが薄かったように思えます。

 そういうこともあり、対人恐怖症になってから、ますます外に出る機会が減り、学校に通うための電車に乗ることが苦痛になり、登校拒否気味になりました。それでもなんとか、高校、大学を卒業し、現在は、パン屋でアルバイトをしています。集談会に入る前は、どうにか自分の症状を取り除こうといろいろな方法を模索し、家でも外でも症状のことばかり考えていました。

 そして、ネットで偶然、森田療法の事を知り、その方法で治療を行っている病院へ行きました。1年くらいそこの病院に通っていましたが、森田療法を理論的にはわかっていても、それを生活に生かす事ができていませんでした。その時も生活の発見会の存在は知っていましたが、なかなか行く勇気が持てずにいました。行く前はとても不安でしたが、行ってしまえばなんとかなるもので、結果的には集談会に参加して、いろいろなものを得られたと思います。

 症状を取り除くことばかり考えていましたが、私にとって大事なのは、症状を取り除く方法ではなくて、人とのふれあいだと学びました。参加者の方の悩みを聞いたり、自分の事を話したりする事によって、だんだんとふれあいが楽しいと思えるようになりました。なかなか他人に打ち明けられるような悩みではないので、今までこの悩みは、家族にしか話せませんでした。しかし、集談会では、同じような悩みを持つ人がたくさんいるので、自分の悩みを楽に打ち明けられます。私にとって集談会は、森田を学びに来ているというより、人と話をする機会を作ってくれる、人とのふれあいの場だと感じています。

 現在でも症状は、相変わらずありますが、前よりも症状の事を考えすぎなくなったり、外に出る事が、苦痛にならなくなりました。

 人とのふれあいが大事だと教えてくれた集談会とその参加者の方々にとても感謝しています。

(20代 女性)